秘密の陰陽師 【弐】


私たちは少しの間の時間
3人で笑いあったり
話したりした




「よし。じゃあ帰るか」


「そうだね」


「あぁそうやな!」




そう言って3人で教室を出て
並んで歩いて帰った




「じゃあ俺こっちまがるから!
2人ともほんまありがとうな!
ほなまた明日!」




そう言ってブンブンと手を振って
拓海とお別れした





拓海と別れてから舜と私は並んで歩く





「なぁ葵」


「なぁに舜?」


「その…爺さん達に…
拓海のことを話すのか?」



そう…私もそれを悩んでいたんだ


妖使いの一族は昔、大罪を犯して
私たち陰陽師に消滅させられたと聞いている

その妖使いの生き残りがいた…




「私は…陰陽師である前に
拓海の友達として拓海のことを守りたい」




私は舜の目を見てそう言った






そして舜はフッと笑い




「俺もだよ」




そう言った







陰陽師の中で秘密ごとは決してしてはならない
その掟を破ったものは
2度と戦えないように力を抑えられ
一生監獄の中で生活をしなければならない





私たち2人はそれを分かった上で…








拓海を守ることを決めた








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