秘密の陰陽師 【弐】
「おっはよ〜葵〜」
次の日には拓海は
何事もなかったかのように
明るく話しかけてくる
「うんおはよう拓海」
私もニコッと笑ってそう返事する
「え〜ちょっと葵何があったの…
なんで急に仲良くなってるのよ…」
花は頬をピクピクさせて私に聞いてくる
「うん…いろいろあってね?
私、拓海とお友達になったんだ」
そうニコッと笑って言った
「ほぉ〜…何があったのかは分かんないけど葵が認めたなら私も認めるよ!
よろしくねタク!」
そう言って花も拓海に笑顔を向ける
「えぇ…いきなりタクって…
それより…花ちゃん…見鬼の持ち主やろ?」
拓海は花に近寄りクンクンと鼻を動かす
「はっ…?なによあんた…」
花は少し戸惑っている
そう、花は微妙に妖が見えている
でも本当に微かな力なんだ
それを一瞬で見抜いちゃうなんて…
やっぱりすごいのね拓海は…