秘密の陰陽師 【弐】
俺は産まれたときからずっと
戦うことを命じられて来た
"陰陽師を殺せ"
親父に毎日その言葉を吹き込まれた
光が一切入らない
地下で育ったんだ
でも決してその理由は教えてもらえなかった
幼い俺がまず覚えた事は
戦う事だった
毎日20時間の修行
4時間の睡眠で育った
何度も逃げ出そうとした
だがその度に見つかり
獣だらけの牢屋に1週間
食事なしで監禁された
俺は死ぬ気で戦った
物心がついた時には
自分の感情なんてとっくに消え失せていた