秘密の陰陽師 【弐】




俺は産まれたときからずっと
戦うことを命じられて来た






"陰陽師を殺せ"






親父に毎日その言葉を吹き込まれた






光が一切入らない
地下で育ったんだ






でも決してその理由は教えてもらえなかった





幼い俺がまず覚えた事は
戦う事だった






毎日20時間の修行
4時間の睡眠で育った






何度も逃げ出そうとした
だがその度に見つかり



獣だらけの牢屋に1週間
食事なしで監禁された


俺は死ぬ気で戦った






物心がついた時には
自分の感情なんてとっくに消え失せていた



< 202 / 336 >

この作品をシェア

pagetop