秘密の陰陽師 【弐】
10歳になる頃には
どんな妖でも大体は召喚できるようになった
"陰陽師を殺せ"
相変わらず毎日親父に吹き込まれるその言葉
俺の人生を狂わした陰陽師を恨んだ
俺は親父には勝てない
俺は妖使いの一族で
その中でも特に強い力を持つ
"リヴァイア"と呼ばれる血筋の子。
それだけを教えてもらった
俺が陰陽師を殺せば自由にしてくれると
約束してくれた
俺は必死になって修行した
なぜ戦わされているのかも
何もわからないまま
ただ自由だけを求めて修行にはげんだ