秘密の陰陽師 【弐】
「うっせぇんだよ…
俺は陰陽師である前に1人の人間だ!
友達を守ろうとして何が悪い!
陰陽師本部?上等じゃねえかよ。
戦ってやるよ。監獄でもなんでも入れろよ
俺はそこで一生を終えてもいい。
だから俺は…拓海をたすけてぇんだよ!!!」
俺は兄貴に向かって怒鳴った
シン…と部屋が静まりかえる
「わかった…もういい」
そう言ってバタンッと扉をしめて
兄貴が部屋を出て行った
「クソっ!!!!!!」
俺は壁を殴る
手からは血が流れる
そんな痛みも感じないほど俺は
心に傷を負っていた