秘密の陰陽師 【弐】



見回りの時間になり
狩衣に着替えて家を出る



私は足早に公園に向かった



「舜っ」



私より先に舜が公園に来ていた



「葵…」




舜が悲しそうな顔をする




「舜。私たちがまもらなきゃ
誰が守るの?私は監獄に行く準備なんて
もうとっくに出来てるんだから!
私は絶対拓海を守りたいんだ」




「あぁ明日の朝6時に中庭に来るように
拓海には伝えてある。
そこで全て話そう。」




「わかった」





「陰陽師本部は足が速い
きっと明日…拓海の前に大量の陰陽師が姿をあらわすだろう。
そこで俺たちは戦うことになる。
その中には俺の親父や爺さん、兄貴
それに葵のところのおじいさんたちも
全員来るだろう」





「えぇ…そうね」





「俺たちは…拓海を守るんだ
戦うぞ…葵」




舜と私は手を繋いでギュッと握った


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