秘密の陰陽師 【弐】


「いやーっ起きて拓海
ねぇ起きてよ…たくみっ」



「なぁ起きろよ拓海!
しぬなっ死なないでくれ…っ」





私と舜はひたすら拓海に呼びかける






でも拓海からはもう
返事が返ってくることはなかった









「おや?仲間をかばって死ぬとはまた
随分クズらしい死に方をしたな」




そう言ってバカにしたように
ガールバンドが言う





「ゆるっさない…っ」




「ぜってぇゆるさねぇ!」


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