秘密の陰陽師 【弐】




でも ───────







私なら拓海を救うことが出来るかもしれない









私は心の中で決心した




それは決してやってはならないと幼い頃から厳しく言われてきた技







でも今使わないでいつ使う?







大切な人も守れない力なんて
持っていても意味がない









「舜ちょっとそこどいて」







「あ…おい…?」







舜は不思議そうに私を見る








「拓海?
大丈夫だよ今生き返らせてあげるよ」








「安心して舜。
私には拓海を治せる力がある」







そう言って私はニコッと微笑んだ
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