秘密の陰陽師 【弐】
「「こんにちは」」
俺たちはそう言って少し頭を下げた
「葵の近くにいてあげて?
きっと今の葵にはあなた達が必要だわ」
そう言って優しく微笑んでくれる
俺と拓海は葵の手を握る
「私はね…陰陽師じゃないから
この子の辛さも苦しみも分かってあげられないの…葵は強い子だから昔からわがまま一つ言わなかったの。
でもあなた達に見せる笑顔、少し怒った顔、その表情全てがイキイキしているように見えるの。だからね…これからも葵をよろしくお願いします」
そう言って葵のお母さんは頭を下げた