秘密の陰陽師 【弐】

葵side





私はだれ?

暗い部屋に1人閉じ込められている

怖いよ…怖いよ…




私は恐怖に怯える自分の体をさする









"葵"


"おいで葵"


"葵"





あお…い?





私の名前は…あおい?




何度も何度も葵と呼ぶ声



その声は暖かく優しいものだった




誰が私を呼んでいるの…?



そう尋ねても返事が返ってくることはない




ずっと私を呼ぶ声






2人…いる?





誰…なの?





そのとき、一筋の光が私を照らす
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