~孤独な姫の結末は〜【大幅修正しました。】
「はいはい。いつものとこ使って。」





『ありがと。』





いつものとことは、理事長室の隣にある部屋のこと。





あの出来事があってから、1人になりたい時はずっと使っている。





あたしは気づかなかった。





こんなことを考えているあたしを、湊が泣きそうな顔で見ていたなんて。





………………………





『ふぅ...。』





ここは唯一あたしが気を休められる場所。





居場所がどこにもないあたしにとって、ここが無くなったら自分を保てなくなるかもしれない。





ここはそれほど大事な場所なんだ。





部屋の鍵をしめ、カラコンをはずす。





この部屋には、学校とは思えないほどの設備が設置されている。





エアコン、ベッド、冷蔵庫、電子レンジ、etc……





でも全て日常生活で使うもの。





無駄なものは一切置いてない。





冷蔵庫も飲み物だけだ。





無駄なものがごちゃごちゃしてると落ち着かない。





じゃあそういうことで、おやすみ。






















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