24歳、恋愛処女
目が覚めたらホテル……とかいうこともなく。
無事に家に到着。

「ん。
じゃ、また連絡するし、どうせ金曜日はジムで会うよな」

「はい。
今日はありが……とう。
じゃあ、おやす、み」

「おやすみ」

帰ってく理央を見送って家に入る。
携帯をチェックすると、真人さんからメッセージが入ってた。
最初のメッセージが九時過ぎで最後のメッセージが五分前。
時計はすでに、日付が変わる寸前。
私を心配するメッセージの数々に、慌てて携帯に指を走らせる。

“いま帰ってきました。
このあいだみたいなことはなかったです。
ご心配をおかけしました”
 
少しして、携帯がピコンと通知音を立てた。

“無事だったんならいいけど。
食事にしては少し遅くないか?
どこに連れて行かれたの?”
 
確かに、真人さんと食事をして帰るときに比べると、ずいぶん遅い。
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