24歳、恋愛処女
やっぱり経験の差なのかな。

「できたよ。
……って、なにやってんの?」

……じたばたしていたところを見られ、さらに恥ずかしくなった。

 
ソファーの前のテーブルにはいい匂いで焼けてるバケット、オムレツにスープにサラダ。
並んで座ると、オムレツを掬ったフォークを差し出された。

「あーん」

え、えーっと?

「ほら、あーん」

さらに差し出されたフォークに、仕方なく口に入れる。
もぐもぐと食べてる私を、真人さんはうっとりと見てる。
ごくんと飲み込むと、次を差し出される。

「あーん」

ぱくり、もぐもぐ。

結局最後まで、真人さんは私にごはんを食べさせ続けた。
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