24歳、恋愛処女
痛む歯に、また大きなため息が漏れる。
仕事柄、食べることが多い。
だから、虫歯なんて困るんだけど。
でも、朝から奥歯が痛む。
「やだ、彩夏ちゃんが食べないなんてよっぽどまずいのかと思ったじゃない!
心配させないでよねー」
「……すみません」
大爆笑のみんなとは反対に、はぁーっ、また大きなため息が落ちる。
こっちは笑い事じゃないんだって。
「下の歯医者さん、行ってくれば?
歯が痛くて食べられないなんて、仕事にならないし」
「そうですね。
仕事が終わったら行ってきます」
心配して損した、みんな口々にそんなことを云ってるが、ほんとすみません、ご心配おかけして。
食べるととにかく歯にしみるので、試食はそこそこで勘弁してもらった。
そのかわり、片づけ係に徹する。
「二村さん、二村さん」
「はい?」
仕事柄、食べることが多い。
だから、虫歯なんて困るんだけど。
でも、朝から奥歯が痛む。
「やだ、彩夏ちゃんが食べないなんてよっぽどまずいのかと思ったじゃない!
心配させないでよねー」
「……すみません」
大爆笑のみんなとは反対に、はぁーっ、また大きなため息が落ちる。
こっちは笑い事じゃないんだって。
「下の歯医者さん、行ってくれば?
歯が痛くて食べられないなんて、仕事にならないし」
「そうですね。
仕事が終わったら行ってきます」
心配して損した、みんな口々にそんなことを云ってるが、ほんとすみません、ご心配おかけして。
食べるととにかく歯にしみるので、試食はそこそこで勘弁してもらった。
そのかわり、片づけ係に徹する。
「二村さん、二村さん」
「はい?」