24歳、恋愛処女
「……はい」
「なのに付き合おう、と?」
完全に怒ってしまった真人さんは携帯を取り出すと、苛々と操作して耳に当てた。
「……ちっ。
でない、あいつ」
小さく舌打ちをすると、携帯をテーブルの上に置く。
見つめていた私の視線に気が付くと、手が伸びてきてあたまを撫でた。
「ごめんね、彩夏。
傷ついたよね」
なぜか真人さんの方が悲しそうで驚いた。
小さく首を横に振ったら、あたまを撫でていた手は頬にふれて離れる。
「僕は重いなんて思わないよ。
確かに、驚きはしたけど。
でも、そういうところも含めて、彩夏が可愛い」
手を取られて、指先に唇がふれる。
どうしてか、そこから嬉しいって気持ちが広がった気がした。
「理央はね、昔っから僕のものをなんでも欲しがるんだ。
そしてすぐに飽きて捨てる。
僕から奪うことが目的なんだろうね。
彩夏に固執してるのも、いつもと同じなんだと思う。
だから、気を付けて」
「なのに付き合おう、と?」
完全に怒ってしまった真人さんは携帯を取り出すと、苛々と操作して耳に当てた。
「……ちっ。
でない、あいつ」
小さく舌打ちをすると、携帯をテーブルの上に置く。
見つめていた私の視線に気が付くと、手が伸びてきてあたまを撫でた。
「ごめんね、彩夏。
傷ついたよね」
なぜか真人さんの方が悲しそうで驚いた。
小さく首を横に振ったら、あたまを撫でていた手は頬にふれて離れる。
「僕は重いなんて思わないよ。
確かに、驚きはしたけど。
でも、そういうところも含めて、彩夏が可愛い」
手を取られて、指先に唇がふれる。
どうしてか、そこから嬉しいって気持ちが広がった気がした。
「理央はね、昔っから僕のものをなんでも欲しがるんだ。
そしてすぐに飽きて捨てる。
僕から奪うことが目的なんだろうね。
彩夏に固執してるのも、いつもと同じなんだと思う。
だから、気を付けて」