２４歳、恋愛処女
“もうあんなことしないって。
俺もいろいろ考えるとこあったし。
だから、さ”
　
さっきと同じうさぎが、今度はお願いしてきた。
全くもって反省してるように見えないのは、私だけなんだろうか。

“嫌です”
　
素っ気なく、それだけ打って返す。
すかさず今度は猫が土下座してこられると……笑うしかないんだけど。

“ワンチャンください。
お願いします”
　
いつの間にかくすくす笑いながら携帯に指を走らせた。

“わかりました。
ただし、今度あんなことをしたら、二度と会いませんから”
　
既読が付くとさらなるうさぎがやったーと嬉しそうに走り回る。

“しないしない。
ありがとー！”
　
はぁっ、小さくため息を付いて苦笑い。
押し切られた気もしないでもないが、これでなにかあったら、ほんとに二度と会うのはやめよう。
少しだけ機嫌が直って真人さんからのメッセージを確認する。
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