リミット・デイズ

「終わるまで待っちょるから…」



「俺、終わったらすぐ帰る」



「せやったら……、一緒に帰ろ？その時話すけんね！」



「─────今じゃ駄目なん？」





────りっちゃんはおそらく、萌ちゃんの話の内容をもう察しちょるのに、そげなことを言う。



萌ちゃんは、りっちゃんに告白しようとしちょるんや。





「わ、分かった………今でええよ」






萌ちゃんは意を決したのか、ふぅ、と深呼吸をした。


どうせ、クラスの女子ほとんどに応援を頼んどるやろうから、もうクラス中に萌ちゃんがりっちゃんを好きなんはバレバレなんや。


せやったら、今言ってしまえばよかね。




そうでもせんと、面倒臭がりのりっちゃんは話聞いてくれへんし。