獣共に愛されて
美「そう拗ねんなよ。」

陽「……別に拗ねてなんていませんけど。」

あー、完全に拗ねてますね。

美「あ!そうだ。今度、椿に会うんだろ?いろいろ連絡したいからさ、ケー番交換しね?メルアドでもいいけど。」

連絡先知らないと後々困るからな。

陽「仕方ないですね。」

とか、言いつつもちょっと嬉しそうな陽介。

……なんか、可愛いな。

廉「……陽介が、丸め込まれてる…。」

ちょっ、あんまり余計なこと言うなよ。

陽「……俺のご機嫌を取るためにそう言ったのですか?」

ほらー!こーなるじゃん!

美「違うよ。俺は陽介と仲良くなりたいし、陽介なら椿のこと任せられると思ったからそう言ったんだけど…陽介はヤダった?」

少し首を傾げて悲しそうに聞くと

陽「っ……嫌なわけないです。今紙に書きますね。」

美「ありがと。(ニコッ」

そう言ってから周りの状況に気づいた。

何故だか皆が顔を真っ赤にしてそっぽを向いている。

美「えーと、みんなどうしたんだ?」

そう聞いても

廉「何でもねーよ…。」

とか

楓「理央くんってすごく綺麗な顔してるよね!」

とか

春「……俺って……いや、違う筈…。」

とか、意味わからんこと言ってるし…玲に至っては

玲「オメーのこと可愛いとか思ってねーよ!」

とか、ちょー当たり前のこと言ってくるし…。
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