獣共に愛されて
先「えっと、転校生の理央くん……よね?いきなり遅刻なんてぇ……放課後、数学準備室に来るようにぃ。」

ったく、謝ってんじゃん。

美「……はい。」

めんどくさー。

てか、どこにでもいるんだな。キモい喋り方の先生。

先「あとぉ……」

……まだなんかあんの?

先「この問題解いてぇ。」

めんどくせぇババアだな。

美「……はい。」

私は黒板の前まで行き問題を見た。

……これ、大学の問題じゃん。解けるけど。

解けないって言ったらどうなるんだろ。

美「これさぁ……。」

先「どうしたの?もしかして、解けないの?」

先生はニヤニヤしながらこちらを見てくる。

キモーい。

美「解けない、って言ったら?」

先「そうねぇ。放課後、楽しみね?」

あぁ、そういうこと。

美「あんたもか…。(ボソッ」

ーーーカッカッカッ

美「はい。出来た。」

先「……合ってるわ。凄いのねぇ。」

先生は一瞬驚いた表情をし、すぐに私を褒め讃えた。

……キッモ。
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