黒猫の恋模様
♯プロローグ
脆く、儚いお前の傍にいると誓ったあの日。

そのお前を守ることが自分の使命なのだと
誰に言われたわけでもなかったのに、そう確信したあの日。



お前と出会った____
全てに繋がる“あの日”から、俺たちの人生は大きく変わったのだと思う。



痛いぐらいに切なくて、苦しくて、踠いて、
それでもお前の傍にいるという決心だけは揺るがなくて。
例え残るものが虚しさだけだと知っていても俺はお前の傍から離れなかっただろう。





なあ、詩。
俺たちが出逢ったこと、後悔してるか?
お前が風と共に消えたあの日から、
返ってくるはずのない問いかけをお前と出逢ったあの場所で繰り返してる。
ただ、これだけは伝えたい。

心の底から愛していたと____。
< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop