空に咲く花とキミを
事情はわからないけど、彼女に言ってはいけない”かわいそう”という言葉を直くんは言ってしまい、怒らせているのだ。
「真美ちゃんは、身体が不自由なんだよ。」
「え…。」
一郎パパが、小声で教えてくれた。
「右腕が動かなくてね。それを知らない直くんが、真美ちゃんと握手をしようとして…。」
「……。」
それで、動かないことを知り、かわいそうと……。
あぁ…。
直くんは、なんて事を…。
直くんは、お酒の席なんかで気分がいいと、握手を求めることが度々あった。
相手の身体が不自由だなんてまさか思っていない直くんは、何の気なしにかわいそうと言ってしまったのだろうけど、相手にしてみれば一大事に違いない。
きっと不自由ながら、家事や育児を器用にこなしてきた彼女には、健常者と何ら変わらないという自負がある。
でもそれは、並大抵の努力では成し得ないことなんだと思う。
それを、何も知らない初対面の直くんから、”かわいそう”という一言で見下されたのだ。
「真美ちゃんは、身体が不自由なんだよ。」
「え…。」
一郎パパが、小声で教えてくれた。
「右腕が動かなくてね。それを知らない直くんが、真美ちゃんと握手をしようとして…。」
「……。」
それで、動かないことを知り、かわいそうと……。
あぁ…。
直くんは、なんて事を…。
直くんは、お酒の席なんかで気分がいいと、握手を求めることが度々あった。
相手の身体が不自由だなんてまさか思っていない直くんは、何の気なしにかわいそうと言ってしまったのだろうけど、相手にしてみれば一大事に違いない。
きっと不自由ながら、家事や育児を器用にこなしてきた彼女には、健常者と何ら変わらないという自負がある。
でもそれは、並大抵の努力では成し得ないことなんだと思う。
それを、何も知らない初対面の直くんから、”かわいそう”という一言で見下されたのだ。