空に咲く花とキミを
ギラギラと熱く眩しい太陽の光も、今日はあたしの気持ちを明るく照らしてくれていた。

連れ……直くんに、友達ができたなんて。

直くんは社交的だとは思うけど、お調子者を通り越して、信じがたいような自慢話を並べたり、初対面の人に上から目線で接したり……結果、煙たがられることが多かった。

あたしがバイトをしていたスナックでも、安ちゃんとか常連のお客さんに良くちょっかいをかけていたけど、みんな直くんの押し付けがましい会話にうんざりしていたし、トラブルになりそうな時もあった。

今度は上手く付き合ってくれるといいな…。



「初めまして、江藤です。」

「あ、初めまして、木嶋です。どうぞ、上がってください。」

夕方、といってもまだ陽は高い時間に、予定通り来てくれた江藤くん。

江藤くんはあたしよりも2歳年下で、でもとても丁寧な人だった。

「華でいいだろ?飲もうぜ、江藤。」

「はい。おじゃまします。」

「そうだね。江藤くん、華でいいですよ。」

「じゃあ、華さん。今日はよろしくお願いします!」


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