空に咲く花とキミを
直くんは、あたしも行くと言うのを期待している。

今までのあたしなら、直くんを鎮めるためについて行った…でも、今日のあたしは違った。

「じゃあオマエはどうすんだよ⁈」

「お風呂にでも入って…寝ようかな。」

あたしが思っていたことを、言いたくても言えなかったことを、ズバリ直くんに言った江藤くん……。

あたしはそんな風には言えないけど…それでも、直くんが変わらないなら、あたしが変わらなきゃいけないのかもしれない。

「好きにしろ!」

勢いよくドアを開けて、直くんは出て行った。

「…。」

江藤くんーーーもう2度と、直くんと関わることはないだろうな。


《遅くにごめんね。週末だから起きてるかな?城間くんの友達の江藤くんに、今日迷惑かけちゃって…。会ったら、ごめんなさいって伝えておいてください。》

あたしはグラスに残っていた焼酎を飲み干してから、タバコに火をつけた。

城間くんが江藤くんから、今日の直くんとのことを聞くことになったら嫌だな……。


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