愛、ですか…?
「ありがとう。
だけどね2ヶ月したくらいに優希の部屋に
入ったら、美紅がいた。」

「親友じゃなかったのかよ」

「親友だよ。
ちゃっかりキスもしてた。」

「浮気されてたのか」

「そー。
2人ともびっくりしてた。」

呆れて乾いた笑顔になる。

「無理して話さなくていい」

「大丈夫。
で、私は謎のプライドで
笑って許したんだよ。2人のこと。」

「市ノ瀬の心強すぎかよ」

「それな。
でも、やっぱり許せなくて中2の時は
避けてた。」

「すぐには無理だよな」

「中3のクラス替えでいいのか悪いのか
私と美紅と優希が同じクラスになった。」

「地獄だな」

「だから許した。
ってか許さないなんて選択肢
あってないようなもんでしょ。」

「そーだな。」

「一年も経って、忘れられないような
心の狭いやつなんかになりたくなかったからね。」

あの時はプライド守るので必死だったな。
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