愛、ですか…?
「あの…
円香ちゃんの彼氏さん」

「あ、ここにいても大丈夫ですか?」

「ええ。大丈夫よ。
円香ちゃん、大丈夫かしら…」

「あの時のことを引きずってるのは
優希くんと美紅さんだけですよ。
円香はちゃんと前を見てます。」

お母さんも知ってたんだ。

まぁ、息子と隣の家の仲いい女の子の

話だからな。知らないわけないか。

「優希ったら酷いことして…。」

「優希くんが傷つけてしまった分
僕が円香を幸せにしますから。
もう大丈夫です。」

自分で言っておいて恥ずかしいことを

言ってると思う。

けど、本気だからなっ!

「そうね。」

「…でもやっぱり心配なので部屋の前に
いたいんで案内お願いします」

「こっちよ。」

階段を上って優希くんの部屋の前にいくと

話し声が聞こえてきた。
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