星降る丘でキミを憶う

学校に行くのも、バイトに行くのも、双子の相手をするのも、一日の終わりに疲れ切った体も。

いつもと同じ。

昨日までと何一つ変わらない。

別に不満はない。

学校に行けば友達がいて、バイト先ではおばちゃんたちにいじられて、家に帰ればうるさいながらもまあ可愛い双子が待っていて。

平穏に過ぎる変わらない日々に不満はないし充実している。

だけどたまに思う。

俺の人生はずっとこんな感じで過ぎていくのか?

大きな波風がたつことなく平穏無事に。

きっとそうなんだろう。

何も変わらず、日々は淡々と過ぎていく。

不満はない。

不満はないけど、それが幸せなことなのか、それとも不幸せなことなのか……。

ただ分かるのは、俺の毎日はこのまま変わらず続いていくということだけ。

それが幸せなのか、不幸せなのか、俺には分からない。
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