星降る丘でキミを憶う

「なれるかもな」

「起きてたの?」

「ああ」

「やだな、寝てるかと思った」

「そんなにすぐには寝付けないよ」

「そっか。でも昨日は春人、星はただの石だって言ってたよ」

「ただの石だよ」

「じゃあ石になるってこと?」

「そうなるのかな。でもなんとなく、シヅキなら星になれるんじゃないかと思ったんだ」

「ロマンチストだね」

「言いだしたのはシヅキだろう」

「そうだね」
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