星降る丘でキミを憶う
人は死んだら灰になって。
そしていつか、いつの間にか、ここから消えてしまうだろう。
だけどなんでかな。
君なら本当に星になれるんじゃないかなんて、俺はそう思うんだ。
「ねえ春人。明日もあの丘に行こうね」
「ああ」
「ありがとう。おやすみなさい」
「おやすみ」
明日は今日よりもたくさんの星が見れるだろうか。
シヅキが寂しくないように、怖くないようにたくさんの星があるといいな。
※※※
大粒の雨が教室の窓をたたく。
さっきまで明るかった外が薄暗くなり、それまで乾いていた校庭をいまは湿らせていた。
「本当に降ってきたな」