星降る丘でキミを憶う

「春人?」

心配そうな顔がすぐ近くから俺を覗き込んでくる。

黒い髪がさらさらと右に流れて髪よりも深い黒の瞳が大きく開かれた目から俺を覗く。

死んでるのが嘘みたいな柔らかそうな唇が俺の名前に合わせて動く。

そこから紡がれる透き通った声が耳を擽ぐる。

ああ、簡単なことだ。

俺はシヅキが好きなんだ。

だから君のことを知りたいと思うし顔を見れば安心するし心が温かくなる。

俺はシヅキのことを好きになっていたんだ。

なのにー
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