星降る丘でキミを憶う

小さな星のあしらわれた金色のネックレス。

俺がシヅキにあげたネックレス。

そのネックレスにあしらわれた小ぶりの星がキラキラと光っていた。

『大丈夫。春人ならできるよ』

できるかな?

俺一人で、笑えるかな?

『大丈夫』

シヅキが、大好きな人が言ったんだ。

大丈夫。

俺は大丈夫。

だけど、あと少し。

あと少しだけ許してくれ。

あと少しだけ泣いたら笑ってみせるから。

だから、あと少し。
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