星降る丘でキミを憶う

「春兄?」

「ごめん、始めようか」

「それでは、これから春兄の誕生日会を始めたいと思います」

「なんでおまえが仕切るんだよ」

「いいでしょ。飾り付けしたの海だしご飯だって作るの手伝ったんだから」

「そんなのおまえが勝手にやっただけじゃん」

「じゃあ空がやるの?」

「やらない」

「だったら文句言わないで。始められないでしょ」

「海、空。いい加減にしなさい。こんな日くらい喧嘩しないの」
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