星降る丘でキミを憶う

はあ。

放っておこう。

凪が来ることは伝えたんだ。

それよりお腹が空いた。

「ただいま」

リビングに入ると母さんが夕飯の準備をしていた。

「おかえりなさい。日曜日凪ちゃん来るのね」

「ああ」

「お茶菓子を用意しなくちゃ」

「いただきます」

「はい。召し上がれ」

まだ言い合っている双子の声を聞きながら夕飯を食べた。

昨日みたいな豪華なやつじゃない。

いつも通りの料理。

それを昨日みたいに食べ過ぎることなくいつもと同じ量を食べた。

それから荷物を部屋に持っていって風呂にた。

父さんが帰って来るのと同時に部屋に戻ってベッドに潜った。

今日はカーテンを閉めてある。

一人で眠るには月明かりが眩しくて、だからカーテンを閉めた。
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