星降る丘でキミを憶う

ずっと続くいつもを送るためにここにいるんじゃない。

終わらせるためにここにいる。

ああ、シヅキ。

本当にどうして。

なんで俺たちには明日がない。

未来がない。

当たり前に続いていくいつもがないんだろう。

『不幸だとは思ってないよ』

俺だって思ってない。

君に出会わなければ良かったなんて、あの時間がなければ良かったなんて、そんなこと微塵も思わない。

あの時間は絶対、俺にとっての宝物になる。
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