星降る丘でキミを憶う

ここがシヅキの住んでいた街。

初めて来た吉祥寺は思ってたよりもたくさんの人がいて驚いた。

駅前の狭い通りをバスとたくさんの人が引っ切りなしに行き交っている。

その中を目的のバス停までゆっくりと進んだ。

乗車客の少ないバスに揺られながら降りるバス停を確認する。

十五分。

あとたった十五分でバスが君のところへと連れていってくれる。

早く会いに行きたい気持ちとできるだけゆっくり行きたい気持ちが入り混じって改めて思い知る。
< 314 / 332 >

この作品をシェア

pagetop