星降る丘でキミを憶う
「意外と重いんだな」
「酷い!」
「ん?」
「女の子に向かって重いなんてデリカシーなさすぎだよ!」
「いや、幽霊なのに重みはあるんだなって思っただけだよ」
「うーん……。でも気をつけたほうがいいよ。女の子に重いは禁句だよ?」
「着替えるからあっち向いててくれる?」
「分かった!」
なんでこんなことになった?
どうして俺は他人の鼻歌なんか聞きながら着替えてるんだ?
「ねえ春人」
「何?」
「お願いがあるの」
嫌な予感しかしない。
「私も学校に行きたい」
「だめ」
「だって暇なんだもん」
「ここにいていいからこれから。何をしたらいいか考えと
いて」