星降る丘でキミを憶う
「親の愛情独り占めして大事にされてた感じがする」
「そうかな?じゃあ欲しいものっていうのは?どういうこと?」
「ああ、もうすぐ誕生日なんだ」
「春人の?おめでとう何日生まれ?あれ、そいえば今日は何月何日?」
「五月十日、ちなみに火曜日だ」
「五月か。いい時期に生まれたね」
「ああ」
「私の誕生日っていつなんだろう?」
「分からないけど幽霊は歳とらないんじゃない?」
「じゃあ私はずっと高校生か。そもそも私は何歳なんだろう?」