星降る丘でキミを憶う


放課後、自転車置場で他に誰もいないことを確かめてからシヅキに話しかけた。

「俺この後バイトあるんだけどシヅキはどうするんだ?」

「行きたい!」

「だめ。遊びに行くんじゃないんだ。連れていけない」

「学校には遊びに来てるの?」

「違うけど」

「じゃあいいじゃない」

「そもそも学校もついてくるなって言ったよな?」

「うん」

「じゃあなんでシヅキはここにいるんだ?」
< 74 / 332 >

この作品をシェア

pagetop