星降る丘でキミを憶う

だからこうして一人の時間を過ごすのは一昨日の夜ぶりで、そんなに長い間誰かと一緒に行動したのは初めてだった。

一体いつまでこの生活は続くんだろう。

成仏できるように協力するなんて安請け合いしたことを後悔した。

シヅキは自分のことを全くと言っていいほど知らない。

何が未練なのか分からなければ、それを考えることも真剣にはしていない。

だからいつになったら成仏してくれるのか、さきが見えなかった。
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