星降る丘でキミを憶う

「えっとね、そう!学校が終わってから行ったんじゃ遅いし。それに行ったところで他の人に私は見えないんだよ?写真も苗字も分からない人のことどうやって聞くつもり?」

なるほど。

シヅキにしては的を得ている。

「確かにそうだな。手当たり次第声かけてたら不審がられるよな」

「そうだよー。通報されちゃうよー」

「でもそれならどうするんだ?シヅキのことが分からないと成仏の手がかりも分からないぞ」

「それなんだけどね、明日は映画を観に行こうよ」

「映画?」
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