初恋カプチーノ


テストから3日後。


もう既に私の手元にはテストが返却されている。



結果は言うまでもないけどね…。



「えぇ、皆さん少々遅れましたがご入学おめでとうございます!本日から…?この1年D組の担任をすることになった真城哲です。担当教科は数学!よろしくなー!」



「先生ー!!もう体調大丈夫なんですかーっ??」



「あぁ。もう完全に復活したぞ!!」



パチパチパチ
クラス中から何故か拍手がおこる。



「ここ拍手するところなのか…?まぁ、ありがとな」




「先生ー!前回の実力テストの結果全体的にどうでしたか??」



そう言い出したのは柳原ひめりさん。
入学式初日から明るく積極的な柳原さんは今ではクラスの中心人物になっていた。



「今回のテストはなにより、数学の平均点がすごく高かった。皆得意なのか?全体的によく出来ていたと思うぞ」




私は全然だったけどなぁ。
平均も驚くほど高かったしきっと皆勉強出来るんだな…。




「はぁー。」
小さなため息が零れた。
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