初恋カプチーノ
その日の帰り道。
「あんずっ!今の話聞いてた?」
「え、あ、ごめん。何だった?」
「もう…。あんず大丈夫なの?」
「へ?」
「クラス委員長なんてさー。大丈夫なのかなって。」
「クラス委員長っ?!?!」
「あんずまさか聞いてなかったの?!さっき推薦されてたじゃん。」
そういえば…。
「えぇ、いきなりだけど今日クラス委員長を決めることになってるんだ。誰かやってくれる人いないか?」
「先生ー!」
「お!柳原やってくれるのか?」
「いいえ、私じゃなくて。倉越さんがいいと思います!」
「推薦ねー…。他にやりたい人いないみたいだし、倉越やってくれるか?」
「あ、はい。」
「ありがとう。頼んだ!」
パチパチパチ
そうだ。
さっきのHRで私委員長に推薦されてやることになったんだっけ。
「あ、そうだったね。大丈夫だよ…中学の時もやってたから。」
「ならいいけど。無理しないで」
「うん。ありがとう」
クラス委員長はすごく大変だけどやりがいのある仕事なんだ。
だから私は責任をもって最後までやり通したい。