そのキスで、覚えさせて





こんなところ、遥希に見られたくない。

それに……

こんな目の前に遥希がいたら……

あたし、どうしたらいいの?






鼓動は速く、身体は震えた。

静かにしてくださいとか、普通のライブのように乗ってくださいとかアナウンスが流れた。

それも耳に入らないほど、あたしは緊張で固まっていた。






そんな中、ステージにライトが灯る。

眩しいスポットライトに照らされて、彼は現れた。

その姿を見るだけで……

あたしは高揚した。



< 128 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop