そのキスで、覚えさせて
「泉……」
ごめん、なんて簡単な言葉で謝ることなんて出来ない。
あたしはどんな言葉をかけたらいいんだろう。
必死に考えるあたしに、
「ごめん……」
予想外の言葉を告げた泉。
あたしは驚いて、泉を見ていた。
泉は真っ赤な目であたしを見る。
そして、続けた。
「ごめん……美咲が悩んでいるのに、気付かなくて」
「……え?」
「一人で浮かれて、美咲引っ張り回して」
「……」
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