そのキスで、覚えさせて






遥希は甘く切ない声で、縋るように告げた。





「お前が別れるって言っても、別れてやらねぇ」



だけどあたしは、



「……え?別れる!?」




素っ頓狂な声を上げ、遥希を凝視していた。






やたら胸がドキドキする。

なんで別れるって話になるの?

まだ、妊娠のことも伝えていないのに!





遥希も驚いたようにあたしを見た。



< 181 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop