そのキスで、覚えさせて
「もう、嫌と言っても逃がさねぇから」
「うん……」
「マジで子供作るから」
「うん……」
「コンサート最終日に発表するから」
「え!?」
思わず遥希を見た。
そんなあたしの顔を、再び胸に押し付ける遥希。
その鍛えられた胸に酔い、幸せを感じるあたし。
「お前と結婚するって発表するから」
その言葉がすごく嬉しい。
すごくすごく。
引き寄せられるように、甘いキスをした。
そのキスは、次第と激しくなっていく。
「もう、我慢してやらない」
あたしももう、我慢しない。
大好きな遥希を信じようと心から思った。