そのキスで、覚えさせて
またまたいい女を演じようとしたあたしに、
「しばらくドラマや映画の仕事、受けなくてもいいぞ」
そんなことを言う。
それは駄目だよ、日本のテレビから遥希が消えてはいけない!
そう思うのに、
「美咲に我慢させたくねぇ」
遥希の優しい言葉に流されてしまいそう。
「それに、美咲と二人でゆっくりしたい」
あたしだって、そう思ってしまう。
全てを忘れて、遥希とただの男性女性になって。
思う存分愛を確かめたい。