そのキスで、覚えさせて
陸さんの言葉が、何度も耳の中で反響していた。
そして、すごく温かい気持ちになった。
陸さんは無関心なんかじゃない、すごく仲間思いで素敵なかたなんだ。
そして、そんな陸さんに、遥希を支えて欲しいなんて言われて。
あたしたちはすごく幸せ者だ。
幸せに浸っていると、遥希と隆太さんが戻ってくる。
やっぱり遥希は難しい顔をしていた。
そんな遥希に寄り添って、大丈夫だと言ってあげたい。
バク転なんて出来なくても、あたしはずっと遥希の側にいるから。
遥希という人間が大好きなんだ。