そのキスで、覚えさせて
「チンカスが言う通り、出来なかったら省いてもらうしかねぇよな」
でも、それは遥希のプライドが許さないだろう。
「それと……」
遥希は急に般若の顔になる。
そして、あたしに噛み付くように吐き捨てる。
「てめぇ、さっきの側転で、パンツ見せ放題だ。
今日は純白か?
やられてぇのか?」
そんな遥希に思わず言う。
「遥希にしか見せないよ!」
「当然だ。
まぁ、いいオカズになったから許してやろう」
爽やかアイドルらしからぬ言葉を吐く遥希。
そんな、いつもの俺様モードに入った遥希に、少しだけ安心した。
遥希、あたしは遥希に何も出来ないけど……
ずっと応援しているから。
遥希の思うように、全てが上手くいきますように。