そのキスで、覚えさせて
「スランプなぁ……」
藤井さんは、複雑な顔をして腕を組んでいた。
「やっぱり人間である以上、そんなこともあるよな」
そんな藤井さんに、あたしは聞いていた。
「藤井さんも、どうにもならないスランプ、あったんですか?」
「そりゃあ、人間だからな」
藤井さんは相変わらず困った顔をしている。
そんな藤井さんを見て、あたしもつられて困った顔をしていた。
藤井さんはあたしに告げる。
メニュー