そのキスで、覚えさせて








モニターで見た時よりも、数倍、いや数百倍の迫力だった。

派手な花火が上がり、会場が一斉に湧いた。

一気に鼓動も速くなって、ステージに釘付けになる。

そして……

煌びやかな五人が現れる。

派手なスモークとともに。




その歌を聴くだけで、そのダンスを見るだけで、胸がきゅーんと重くなる。

目が離せなくなる。




かっこいい……

本当にかっこいいと思った。





間奏のアクロバットは完璧だった。

その、人間離れした技に、驚いてしまう。

それを笑顔で簡単にやってのける遥希が、すごくすごく素敵だ。

そして、そんな遥希を見ていると、やっぱり涙腺が緩んでくるのであった。




< 291 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop